「フキハラ」とは不機嫌ハラスメントのこと。
不機嫌な態度を取り、周りの人に恐怖心や不快感を与えたりするハラスメントのことです。
ハラスメントにもいろいろな種類が出てきました。
「フキハラ」なんて退職理由にならないと思う人もいるかもしれませんが、精神を病む場合もあります。
今回は、フキハラが原因で退職した私のお話です。
「フキハラ」って何?
「フキハラ」とは「不機嫌ハラスメント」の略です。
「不機嫌ハラスメント」とは、不機嫌な態度を取り、周りの人に恐怖心を与えたり、不快な感情にさせたりするハラスメントの一種です。
皆さんの周りにもいませんか?
当時、この恐怖心がなんなのかは全くわかりませんでした。
それが、「フキハラ」という言葉に出会い、すっと心が軽くなりました。
恐怖心に怯えていて、仕事が楽しくなくなっていったあの時に知っていれば、もっと別の解決策があったかもしれません。
毎日、毎日、その人の顔色を伺い、どんな言葉で不機嫌になるのかを探っていかなければならないのが苦痛でした。
具体的にされたこと
具体的にされたのは、大きく次の三つ。
- 不機嫌な態度を出される
- 無視をされる
- 仕事を任せてもらえない
私は家族の転勤に伴い、同じ職場の別支店に移動したのですが、その前は、主任を任せてもらっていました。
同じ内容の業務でしたので、ある程度の仕事はできると思っていました。
ただ、移動先の部署では、同じ仕事内容だったにも関わらず、仕事を任せてもらえませんでした。
上司とは元々、移動前の職場で知っていたので、大丈夫だとも思っていました。
ところが、無視をされ、仕事を任せてもらえない。
挙げ句の果てに、上司が転勤するまでの4ヶ月間、ずっと無視をされ続けるという結果になりました。
今思うと、主任経験者が入ってきたということで、上司も嫌な気持ちだったのだろうと思うのですが、それがフキハラをしてもいい理由にはならないはずです。
ターゲットは私だけ?
基本的にターゲットは私だけでした。
ごく稀に、別の人もされることはありましたが、私だけは慢性的に無視され続けました。
無視されるというのは、精神的に非常に苦しいものです。
無視されるのと、キツく言われるのとどちらがいいのかは全く分かりませんね。
「フキハラ」の原因とは?
「フキハラ」の原因は、次のものが挙げられます。
- 相手を支配したい欲求
- 相手にかまってもらいたい欲求
- ストレス
- 体調不良
1.相手を支配したい欲求
相手を自分の思い通りにするために、不機嫌というネガティブな感情を使い、相手を一方的に攻撃します。
攻撃するというより、無言のダメージを与えるという感じでしょうか。
これを受ける相手は、表面的には何かされたわけではないのに、相当のダメージを喰らいます。
2.相手にかまってもらいたい欲求
赤ちゃんは、泣くことで、周りの人に機嫌を取ってもらえます。
これと同じことが不機嫌ハラスメントでも行われているのではないでしょうか。
「今、私は不機嫌ですよ。下々の者ども、私の機嫌を取りたまえ。」というアピールをすることで、周りの人に気づいてもらうのが目的です。
これの怖いところは、無意識にやっているという点ですね。
今まで、家族や恋人にこのような態度を出すことで、大切に扱われてきたのではないでしょうか。
3.ストレス
ストレスが増えると、人は精神的に不安定になります。
余裕がなくなると、周りを気遣うことができなくなり、ハラスメントになることがあります。
4.体調不良
寝不足や、過労、病気などが原因でフキハラを起こしてしまう人もいます。
精神的に不安定、過度な疲労が積み重なると精神的に追い詰められて余裕がなくなります。
それにより、フキハラに発展することもあるようです。
そんな人が周りにいる場合は、休養を勧めてみるのもいいですよね。
フキハラに遭ったら
フキハラに遭ったら、まずは自分の精神を守ってください。
自分のことを守れるのは、会社ではなく自分自身です。
最悪、転職という道になってしまうかもしれませんが、自分を守ることを最優先にしてください。
上司に相談する
フキハラを誰にされているのかで変わりますが、上司にされているのであれば上司の上司、同僚にされているのであれば上司に相談しましょう。
加害者に直接注意をしてもらうことで、改善する可能性もあります。
ただし、悲しいことに仕事の出来、不出来で信用してもらえないこともあるので、慎重にいかなければなりませんね。
もちろんそんな理由できちんと対処してくれない企業なのであれば、転職も視野に入れた方がいいかもしれません。
部署移動を希望する
上司に相談しても改善されないようであれば、人事部に部署移動を希望しましょう。
被害者が異動する場合と、加害者が異動する場合が出てきます。
加害者が異動する場合は、新たな場所で同じようなケースが生まれることがありますので、異動部署の上司の調整が必要です。
新たな被害者が出ないように、しっかりと準備してもらいましょう。
今の私が考えること
私がフキハラに遭っていたのは、2019年の6月から10月までです。
その後、上司が転職し、私が主任になり、2023年3月まで過ごしました。
ところが、社長から人員不足解消のため、前上司を復帰させるという通達がありました。
私は、その上司とは一緒に働けないと伝え、今の無職状態になります。
部署が一つしかないため、逃げ場がなく、私が辞めるしか選択肢はありませんでした。
今回は、私が上司で、前上司が私の下で働くケースになったのですが、私はそれでも受け入れられませんでした。
どうにか受け入れて、頑張って欲しいと言われましたが、加害者が被害者を受け入れるならまだしも、被害者が加害者を受け入れる理由は何でしょう?
皆さんだったらどうしますか?
私ができなかった思考
「フキハラ」をしてくる人は、何歳であれ精神的に未熟な人が多いのだと思います。
簡単に言えば、自分の感情をコントロールできないのですから。
そう考えると、赤ちゃんと働いていると考え、堂々とすることもできたのかもしれません。
しかし、当時はそんな考えはできないくらい追い詰められていました。
自分がそんな目に遭っているなんて、なかなか相談できなかったこともあります。
もし、今、苦しんでいる人がいたら、どうか、周りの人に相談をしてください。
きっと助けてくれる人がいるはずです。
まとめ
今回は、「フキハラ」された私の経験をまとめてみました。
今、苦しんでいる人のお役に立てたら嬉しいです。
自分の身は自分で守りましょうね。