テパチェ(Tepeche)を知っていますか?
テパチェはパイナップルと黒糖を使い、発酵させたメキシコの伝統的な飲み物です。
メキシコにはたくさんの飲み物があって、テパチェもその一つ。
テパチェは日本でも簡単に作れるし、日本の夏にもぴったりな飲み物です。
今回はテパチェの作り方や効能を紹介していきます。
メキシコの飲み物の種類
メキシコには独特な飲み物がたくさんあります。
テキーラやビールなどの酒類は特に有名ですね。
お酒以外にも、「アグア デ ハマイカ(ハイビスカスジュース)」「アグア デ タマリンド(タマリンドジュース)」、「アグア デ オルチャッタ(お米の研ぎ汁やメロンの種で作ったジュース)」なども日常的に飲まれています。
「アグア」は「水」のことで、直訳すると、ジュースではなく、ハイビスカスの水という意味になります。
レストランに行くと、この3種類は必ずあり、手軽に飲むことができる飲料の一つです。
Agua de jamaica(ハイビスカスジュース)は最近日本でもハイビスカスティで知られるようになってきました。ハイビスカスティに砂糖を入れたものがアグアデハマイカになります。
Agua de tamalindoはタマリンドの実、砂糖、水をミキサーにかけてジュースにしたもの。酸味と甘さが絶妙なバランスと人気ですが、私は好きではありません。
Agua de horchataはお米と砂糖とお水、または乾燥させたメロンの種と砂糖とお水をミキサーにかけたものです。シナモンをかけて飲むことが多い飲み物です。メロンの種の方が、美味しいのですが、最近ではお米を使った物の方が主流になっています。
テパチェって何?

テパチェ(Tepache)は、パイナップルを発酵させたメキシコの伝統的な飲み物です。
発酵させた飲み物ですが、アルコールは1%未満とされています。ですから子供でも飲めます。
正確な起源は不明ですが、約600年前ぐらいのアステカ文明時代にも作られていたと言われています。
「Tepache」という言葉は、ナワトル語が語源で、「とうもろこしの飲み物」という意味だったそうです。現代では、パイナップルやグアバ、リンゴ、サボテンの実、オレンジなどを黒糖で発酵させたものをテパチェと総称して呼ぶようになったそうですが、特にパイナップルを使ったものが有名です。
どこで買えるの?
メキシコでもテパチェを買えるところは限られていて、主な場所は青空市場です。
普通のレストランにはまず置いてないし、スーパーでも目にすることはほとんどありません。
最近は、アメリカで流行っているようで、缶に入っているものが売られているんだとか。
日本ではもちろん入手不可能なので、自分で作るしかありません。
テパチェの作り方

テパチェの作り方は簡単です。
材料を全て瓶の中に入れ、20度〜30度ぐらいの環境の場所に放置しておくだけ。
材料
- パイナップル 1つ
- 黒糖 300g
- シナモンスティック 1本
- クローブ 数個
- 黒胡椒 数粒程度
- 水 2リットル
(パイナップルは皮だけを使う人もいるが、少し実を入れたほうが美味しい。)
材料全てを瓶に入れ、蓋を軽く閉め(被せる程度)、空気が入るようにしておきます。
1日一回、中を確認し、上に出ている泡を取り除き、2〜3日で完成。
味見をして、もっと酸味が欲しければもう少し発酵させてください。
ご自身の好きな味になったら、中身を濾し、冷蔵庫で保管します。
発酵が少しずつ進む可能性があるので、毎日蓋を開け、ガスを逃すのを忘れないこと、そしてできるだけ早く飲み切るようにしましょう。
飲む時は、氷を入れるとすっきり爽やかに味わえますよ。
テパチェは健康飲料
テパチェは発酵飲料なので、もちろん体にいいことがたくさんです。
パイナップルは消化酵素も多く、便秘にも効果的。
黒糖にもコレステロールの上昇を抑える働きがあり、血糖値の上昇が他の砂糖に比べて穏やかなのも特徴の一つなのが嬉しいですね。
パイナップルは体を冷やす効果があるので、暑がりの人にも最適です。
それに、寒がりの人にはシナモンやクローブ、黒胡椒が冷えすぎを抑えてくれます。
夏の暑さをどうにかしたい!でも冷え過ぎたくないという人にもうってつけの飲み物だと思いませんか?
ただし、果糖と黒糖で大量に飲むと太るのはいうまでもありません。1日1杯ぐらいにしましょう。
まとめ
今日は、メキシコの伝統的な発酵飲料「テパチェ」をご紹介しました。
私も先日作ったばっかりで、日本でどのぐらい日持ちするのかなどは、まだ分からないところがあります。これからいろいろ追記していきますね。
1日1杯、テパチェ生活初めてみませんか?